nagi1000337の備忘録

一人のオタクの備忘録

「Melty fantasia」と童話「青い鳥」

 お久しぶりです。

 近頃はミリオンライブにはまっております。 
 早速ですが、今回はミリオン6thが近いということで、2日目に出演するユニットであるEScapeの世界感について、タイトルの通り童話「青い鳥」を使って掘り下げて見ようと思います。

 

 

 

 

 

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童話「青い鳥」について簡単な説明


 さて、まずは童話「青い鳥」について簡単な説明をしましょう。

 「青い鳥」は、チルチルとミチル、2人の兄弟が幸せを運ぶ青い鳥を探して様々な御伽噺の国を旅しますが、結局

青い鳥を捕まえることが出来ません。

 クリスマスの日、母親に起こされてとうとう青い鳥を捕まえることが出来なかった、とがっかりしていると2人は家の鳥籠の中に青い羽を見つけます。2人は本当の幸せは手の届く身近なところにあったのです。めでたしめでたし。

 
 そんな話です。

 元々の「青い鳥」は劇だったり、小説になっていたりと様々な媒体で表現されていますが、今回は先程紹介した一般的に童話として知られている話を元にしてお話をしようと思います。


 さて、ドラマ「Melty fantasia」の物語ですが、「青い鳥」とどのような関係があるのでしょうか

 

 

 「蒼い鳥」

 

 最初に、青い鳥と聞いて思い浮かべるのは如月千早さんではないでしょうか?
 彼女の象徴的な歌として「蒼い鳥」があります。今回はあくまでEScapeの物語の考察なので詳細は省きますが、この「蒼い鳥」も童話「青い鳥」を踏まえて描かれている歌詞です。歌詞を調べてみればなんとなくでもわかると思います。

 

 そんな「蒼い鳥」の如月千早さんですが、このEScapeの物語ではどのような関わり方をしたのかを思い出して見ましょう。

 


 まず、千早さんは元東アジア機械反乱軍の元リーダーで、テロリストです。

 組織は物語開始時点で既に解体されており、病に侵されながらアンドロイドの監視下で隠居生活を送っています。

 しかし、高い求心力を持ち、それは時にアンドロイドに感情を芽生えさせて仲間に引き入れてしまうほど。機械反乱軍時代も機械反乱なんて掲げながらも中にはアンドロイドも仲間にいたなんて逸話もあります。

 


 さて、一見これを見ても「青い鳥」とはなんら関係ないように思えます。

 これを「青い鳥」と関連付けて見ましょう。

 

 

蒼い鳥の導く「Melty fantasia」


 まず、EScapeの楽曲の中に「I.D ~EScape from Utopia~」という楽曲があります。この「EScape from Utopia」は直訳すると理想郷からの逃亡と訳す事が出来ます。(英語力無くてすまんな)

 これはこの物語における最後の逃避行を示していて、物語ではマザー率いるアンドロイドからの逃亡です。つまりこのUtopiaとはマザー、ひいてはマザーの作った世界=トウキョウスプロールを示しています。


 さて、「青い鳥」というのは大きく分けて2つの世界があります。

 それが偽物の青い鳥がいる御伽噺の世界と、本物の青い鳥がいる現実の世界です。

 トウキョウスプロールはこの2つの世界のうち、前者に近い世界です。

 これはあくまで我々から見て戦争の起こりえない世界というのはUtopiaーーー御伽噺チックだからです。 


 対して、千早の目指す世界は皆で集まってお茶をする世界です。戦争が起こる世界ですが、感情を持った幸せがある世界です。これは我々から見ると至極現実的な幸せで、後者の世界と言えるでしょう。


 さて、この物語の主題とも言える「EScape from Utopia」は言い換えれば本物の青い鳥に手招きされてマザーの作った御伽噺の世界から脱出すると言い換えることも出来ます。

 
 そうです。このEScapeの物語は「青い鳥」とは逆に、理想郷から現実的なものに脱出する物語なのです。


  感情を持つということは即ち現実のような苦しみもや痛みやなにもかもを受けるということになります。実際、この物語では感情を得たミズキ、ツムギ、シホは感情を得た故に悩み、苦しみます。この苦しみは感情を持たない理想郷の中にいたままであれば受けることはない苦しみです。

 しかし、感情のないまま捕まえた幸せは青い鳥ではなく偽りの黒い鳥でしょう。感情を持つ事によって本物の幸せーーー青い鳥を捕まえる事が出来るのです。

 その事を青い鳥である千早は終始3人に伝えます。感情のない幸せは偽りでしかないと。

 
 結末として、彼女の願いは成就されてマザーにも感情が芽生えます。その時点で感情のない楽園は崩壊します。死への恐怖、この世の中にらある理不尽への悩み、喜び、慢心、その他多種多様な感情に晒されることになります。

 僕は哲学者でも生物学者でもないので生命の定義なんて難しいものを述べることは出来ませんが、この段階でアンドロイドというのは少なくともこの作品に置いて人間となんら変わりはないものになったのでしょう。

 童話「青い鳥」がチルチルとミチルが母に起こされるように、アンドロイドは蒼い鳥に導かれて人間として目覚めます。それがこのドラマ「Melty fantasia」の物語ではないのでしょうか。

 

 

比較「Melty fantaasia」「青い鳥」 


 エピローグにて、千早とEScapeの3人は夢の中でお茶をします。しかし、青い鳥では物語の最後に夢から目を覚まします。

 この辺り、うまく反対なんですよね。

 青い鳥では御伽噺の夢の世界を旅して最後に目覚める。Melty fantasiaでは御伽噺のような現実から脱出して手に届くほどの近くの幸せの夢を見る。

 物語の軸は変わらずに展開が反対になっています。

 
 しかし、ここまで気がついたのはいいですが、そっから先はわからないです。(オイ!)

 もし、この理由とかに心当たりがある方はコメントに書いていただいても構いませんし、この記事を引用して答えを述べてもらっても構いません。僕の記事に著作権も何もいらないので、色々な考察を見たいです。

 ですので、勝手に引用とか言及してもらって構わないので、これに限らず様々な意見を考察、発信してみて下さい。(ただ意見を見たいのでよろしければ事後報告で構わないので1言くださるとありがたいです。喜んで拡散します)

 


 そんな訳で今回はここまでにしておこうと思います。

 これからはミリオン、バンドリ共にゆったり書いていくと思われます。気分によって長い時間が空くことも十分に考えられますが、まあ、気分なので。

 それではまたお会いできたら幸いです。

 

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